山口大学工学部循環環境工学科

研究内容 【PDFでのダウンロードはこちらから】

人間の嗅覚を生かした臭気測定・評価方法の確立

樋口 隆哉

   においは私たちの生活環境の一要素であり、少しの悪臭が発生しただけでも大きな不快感をもたらし、苦情発生へとつながる場合があります。においの測定方法には、主に機器によってにおいの元となる物質の濃度を測定する方法と、人間の嗅覚を用いて人がどのように感じるかを測定する方法があります。私の研究室では、これら機器と嗅覚の長所を生かしながら、できるだけ簡単かつ正確ににおいを測定・評価する方法について研究を行っています。具体的には、人間が感じるにおいの強さ(臭気強度)を様々なにおいについてより正確に測定するための尺度や基準臭の開発などを行っています。また、科学的側面から様々な消臭・脱臭方法の開発を行い、現場に適用することによって、より効果的なにおいの制御に努めています。このような研究を通して、より快適な生活環境の保全に貢献していきたいと考えています。

海面型廃棄物最終処分場の環境影響低減および早期安定化

樋口 隆哉

  私たちの生活から出る廃棄物のうち、リサイクルや減量化できないものは最終処分場で埋立処分されています。また、様々な産業活動から出る廃棄物の中にも埋立処分されるものが多くあります。近年は土地を確保することが難しくなっていることから、海を区画して廃棄物を埋め立てる海面型最終処分場が多く立地されてきています。海面型最終処分場は多くの廃棄物を受け入れることができますが、周辺への環境影響をもたらさないように十分配慮する必要があります。さらに、埋立終了後には土地利用されることから、できるだけ早期に土地利用ができる状態まで安定化させなければなりません。私の研究室では、海面最終処分場からの環境影響(水質悪化、ガス発生など)を低減させるための埋立方法や早期安定化を促進するための管理方法などについて研究を行っています。私たちの世代にとどまらず、将来世代が安心して健康な生活を送ることができるように、使命感を持って研究に取り組んでいます。

研究者の紹介
氏 名(フリガナ) 樋口 隆哉(ヒグチ タカヤ)
所 属 大学院創成科学研究科
学 位 博士(工学)
研究室ホームページ 樋口研究室
研究キーワード 臭気評価、悪臭対策、廃棄物管理
樋口 隆哉
ページトップへ戻る