山口大学工学部循環環境工学科

学科長よりMessage from Director

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 -- 在校生に向けて

 循環環境工学科は、山口大学工学部に平成19年に設立されました。学科の名称は『循環型社会』構築のため、社会に役立つ技術をはぐくむという理念のもとに付けられたものです。本年4月には18期生として55名が入学しました。

 さて、大学生活を送るということは、どういうことで、何を目標とすれば良いのでしょう。それは複数あり、その一つ一つを挙げて皆さんにお話しするのは、ありきたりな挨拶になるでしょう。しかし、いつも忘れてはならないこと、それは「学生の本分は勉学」ということです。私は「勉学」という言葉が慢性的な受験社会において、理解しにくくなっているのではないかと常々思っています。「勉学に励む」というのは、物事を理解する、情報を収集してまとめる、問題点に気づく、考える、ひらめく、という思考力を鍛えるために積み重ねていくもので、決して効率よく単位を取り、卒業証書を手にするということではないはずです。 積み重ねによって、自分は何ができるようになり、一方、何が苦手であるかもわかってきます。つまり勉学に励むことは、「自分探し」をすることなのです。受験勉強と違い、大学は苦手な部分はそこそことし、できることを伸ばすという選択肢が用意されています。その先にどのような将来があるかは、にわかにはわからないかもしれませんし、全く別の分野に進むこともあるでしょう。しかし、「自分探し」をしながら、得意なこと、興味があることに自らを導いていき、専門性を磨くことは、自分の将来に必ず役立つことになるでしょう。

 山口大学工学部循環環境工学科は、持続可能な(Sustainable) 循環型社会の構築、という大きな、そして重要な課題設定の中で、様々な専門分野を学びます。その学びの中で「自分探し」を実践し、大学生活を価値あるものにしてほしいと願っています。

 キミの好奇心が地球を救う

山口大学工学部 循環環境工学科 学科長 佐伯 隆

 
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