山口大学工学部循環環境工学科

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有機化学のチカラを使って「新しい作り方を考える」

山本  豪紀

   今,工場で多量に製造されており,身の回りにたくさん存在する化合物であっても,その製造方法に多くの問題を抱えている製造方法があります.例えば,目的の製品1 kgあたり1.6~4.4 kgもの不要なものができる,取り扱いに困る化合物がなぜかできてしまうなどです.不要なものができると,資源やエネルギーの無駄になるだけではなく,不要物の処分の際に環境を汚染することになるでしょう.地球をきれいにする前に,「汚さないためにはどうすればよいか?」有機化学のチカラを使って新しい作り方を開発します.


有機化学のチカラを使って「新しい化合物をつくる」

  有機化合物の特徴の一つは数が多いことです.付くっっている分子の形を直接見ることはできませんが,フラスコという小さな空間で無限ともいえる種類の有機化合物を作ることができます.その中には,それまで世界に存在していなかった化合物も,つくることが可能です.我々の研究室では低分子量の化合物から高分子材料まで,幅広い有機化合物を研究の対象としていますが,最近注目しているのは,「臭素」を含んだ有機化合物です.それらは,医・農薬,難燃剤,その他有機化合物の原料として利用されますが,特に注目しているのが,難燃の効果です.家電,自動車等には燃えにくい素材が必ず必要ですので,その様な性質をもった材料の開発を始めます.因みに,臭素は海水からも得ることができますので,日本にも比較的豊富に存在する資源です.

研究者の紹介
氏 名(フリガナ) 山本 豪紀(ヤマモト ヒデトシ)
所 属 大学院創成科学研究科
学 位 博士(工学)
研究室ホームページ 山本研究室
研究キーワード 不斉合成,触媒設計・反応,環境調和型合成,高分子合成
山本  豪紀
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